もぅ…尚陽くん見てると飽きないなぁ~。
あたしは、ふと窓の外を見た。
―そこには
―先輩と綺麗な女の人がいた
心臓がドキドキする
あのひと…だよね?
先輩の新しい彼女…
あの位置は…先輩の隣は…あたしだったのに…
また悲しくなってくる。
「美奈ちゃん?」
さっきから俯いて喋らない あたしに声をかけてきた。
「美奈ちゃん…どうかした?」
「え…いや…別に…」
「美奈ちゃん…ここ出ようか?」
―え…?
「どうして?」
「だって此処…メニューにアイスクリーム無いもん。美奈ちゃん、アイス食べたいんだろ?」
―えっ……
違うんですけど…