やだ……






こわい……







「おぃ、てめぇ今持ってる金 全部出せよ」




後ろから低い声で脅される







「いやだ……」









すると前の方を歩いていた尚陽くんが こちらに駆けてきた








―すると……











「お金って…何の募金ですか?」











―えー……






たかりを募金と間違える彼って一体―…





「……は?」




呆れた男は、あたしの手首を離し、暗い路地裏に消えていった。




そりゃあ呆れるわな…



「美奈ちゃん、大丈夫? ずいぶん強引な募金だったけど…」





だから募金じゃねぇ!!!