【美奈】





朝からだるい。



頭も痛いし、眠いし、ふらふらするし…



保健室に行ったら、先生にベッドで寝てていいって言われたから、寝てたら…





起きたら尚陽くんがいた…




しかも、まだ来たばっかみたい。



遅刻?何だか凄く眠たそうな顔してるけど…




しばらく沈黙が続くと、尚陽くんの方が先に口を開いた。




「美奈…ごめん」



「え…?」



もしかして、昨日のこと…?




「ホントごめん。オレ、やっぱりどうかしてたよ…本当に間違ってた」



「尚陽くん……あたしこそ…そんな…」



「本当にごめん。





鈴木さんと間違えて…」









はい?








「す…鈴木さん?」


「さっき、美奈と鈴木さんっていう おじいさんを見間違えたんだ…」





何なのよソレーー!!!




っていうか、おじいさんと自分の彼女を見間違えるな!!