「良いよ!」
尚陽くんはあたしの肩を引き寄せて、カシャッと一枚、シャッターを切った。
「ガンゾウしたら俺にも頂戴ね?」
「ガンゾウじゃなくて現像だよ…」
「?」
全く散々なデートだったけど、無事に写真も撮れたし…良かった!
「美奈」
「え?……っん…」
振り返ると、唇に温かいものが触れた。
「美奈、大好き」
「……あたしも」
あたしはこの日の写真と、尚陽くんが買ってくれたぬいぐるみを机に飾った。
ますます愛が深まった(?)と感じた1日なのでした。
「マンボウ…食べてみたかったなぁ」
「だから食べれないのー!!」
大丈夫なのか!?
あたしと天然王子の恋!!


