「あの…」





うわぁあ~




いざとなったら何て話せばいいんだか分かんないよぉ~…





「あのさ、君…じゃなくて…名前教えて?」


「えっ…あたしは雪村 美奈です! えっと…貴方は?」




「オレは沖村 尚陽。ヨロシクね?」





あたしの心臓がドクンと跳ねる。



尚陽くん…かぁ~。素敵な名前!




「尚陽くんって東高だよね?」




「え? まさかストーキングでも してた?」





違う!!!







「昨日 東高の制服着てたでしょ!!」




「あ、そっか」





まったく…ストーキングだなんて人聞きの悪い…。




あ…





そういえば!!




ハンカチ返さなきゃいけないんだ!!!





「あのっ…尚陽くん! あたし貴方にハンカチ返さなきゃ!」




「ハンカチ? オレ貸したっけ?」





わすれるな!!