星羅side


『ふぁ.....』


電車内で、二度目のあくび。


今日、いじめを止めなければならない。


全てはあたしにかかっている。


そう思うと、緊張してきた。



まず、先生に話をする。


いじめのことを。


吉野さんのお父さん、お母さんだって、
怒るわけないし。


何も吉野さん悪いことしてないのに、そこで
怒ったら親失格でしょ。


『まもなく○○、○○です。お出口は右側です。』




電車のドアが開いたのと同時に、あたしは猛ダッシュした。


早く、学校に行こう。



そして...



今日必ずいじめを止めてみせる。



あたしのやるべきことは....


吉野さんを救うことだから。