私はそのことばかりを考えて授業が耳に入らなかった。 「俺、今日歩道橋行くわ。やっぱ自分の目で確かめないとわかんねぇ事もあるから。」 帰り道、一磨がそんなことを言ったので、私は少し考えて、 「私も行く!」