血の雫









「大丈夫?」




再度聞いてくる女。

…僕はなかなかマズい展開に陥っていた。




迷子だと認めたくないけど認めることにしたけど。

意識がだんだん遠のいているから、迷子だとさえも言えなくなっていた。





ね、眠い…。

僕はそっと、瞼を閉じた。