「…僕もね、確かにどうしようって迷ったよ。
だけど、父さんが許してくれたんだ」
プラートさんが?
「父さんずっと、僕から笑顔が消えていたこと気にしていたみたいなんだ。
僕が笑顔になれる場所は吸血鬼界じゃないって父さんが言ってくれたんだ。
父さん、アキナのこと気に入ったみたいで、アキナの傍にいたいならいても良いって言ってくれたよ」
プラートさん…。
凄く優しいお父さんに、少なからず感動した。
ドロップが優しい性格になった理由も、わかった気がする。
「お家は大丈夫なの?」
「それは全く問題なかったよ。
父さんのキョウダイの子どもが継ぐことになったから。
元々その子どもは僕よりも優秀だったから、跡継ぎにするのには何の問題もないよ。
しかも僕…継ぐのに自信なかったからね」
ドロップが目を細めて笑った。
「吸血鬼界を背負っていくべき家の当主なんて…前から自信なかったんだ。
元々僕、努力しないと成績悪かったからさ…。
だから、今は肩の荷が下りたって感じで、凄くスッキリしているよ」
ドロップ…。
「ただ…1つ問題があるんだ」


