血の雫








プラートさんは「うーん」と考えたのち、答えてくれた。





「シャーペンを動かしてテストを解かせる能力ならあります。
ですがバスケの試合で使えるようなのはないですね。

強いて言えば、自分の体を浮かせて確実にシュートする方法はあります。
ですがボールそのものを動かすような能力はないですよ。

そもそもドロップはそういう能力を持っていても殆ど使いませんよ。
あの子は努力して勝利を勝ち取る方が好きですから。
本当にピンチなときは能力を使うでしょうが」


「ですよね!
わかりました、ありがとうございます!」





あたしは教室を出て、急いで下駄箱に向かい靴を履き変え、校舎を出た。

雨が降りそうな天気だったので、急いで家へ向かう。





そうだよ。

ドロップが能力を使うはずがない。

全部、ドロップ自身の努力の結果なんだ。





「ただいまっ!」




あたしは急いで家の中に入り、ドロップが今は使っているお母さんの部屋へ向かい、ノックもせずに扉を開けた。




「あれ?」



だけどドロップはいなかった。

学校の鞄もない。

ドロップが家で使っていた洋服などはある。