テーブルの上の物から筆入れを探し出す。
ラッピングされた筆入れ。
あぁ、まだ先生にお礼をしていないな。
勿体無いと思いつつ、丁寧に包装紙を剥ぐ。
これは畳んで取っておこう。
キャメルの可愛らしい筆入れだった。
続いて羽根ペン。
これははじめて開ける。
そっと蓋を開ける。
「わぁ…綺麗な羽根ペンですね…」
真っ白な羽根ペン。
とても綺麗だ。
そういえば同じのをお孫さんが持っていると言っていた。
「あの、これと同じの持った人知りませんか?」
「いえ、わたくしはわかりませんわ…」
「そうですか…ありがとうございます」
インクと羽根ペン、定規を入れて革紐を留め具に巻く。
「1年生は選択授業が無いので休憩時間が10分しかありませんわ。
ですから出来れば教科書午前の分は全て持ち歩く事をオススメするのですが…バッグはお持ちですか?」
「えっ、そうなんですか?」
こんな思い本が入るカバンなんて持ってない。
困った…
あ、そうだ。あの手がある。
マントを手に取って教科書を包む。
「まぁ、素晴らしいですわ!」
それを背負って胸の前で布を結べば、持ち運べるではないか。
「わたくし、そんな発想ございませんでした!」
「え、えぇ…そんなに凄いことかな?」
キラキラしながら喜ぶシャロン。
ちょっと照れる。
ベルトを着けてポーチを付け、そこに筆入れとお菓子と校内図を詰め込む。
これで準備は良いかな。
「それでは魔法学は…4階の410室ですね!」
