あたしは、反射的にそんなことを考えたのだけど。 イッシ君は、意外な言葉を続けた。 「そうそう、俺、住ませてやるのに条件があるって言っただろ。 それって、コイツの件。 コイツの飼い主を捜すの、手伝ってほしいんだ」 ん? 飼い主を探す? この子の飼い主、行方不明中なの? まさか、この犬を置いて出て行った恋人の行方を捜したいとか、そういう話? なんか、穏やかじゃないけど。 まあ、いいや。 とにかく、それが条件だっていうなら…… 「了解、手伝うよ」