なのに、どうして現実ってこうもうまくいかないのかなぁ…。
あたしのバイト中、彼の容態が悪化したとお母さんからメールが来てそのあとはバイトどころじゃなかった。
大丈夫なのか、と聞いても今はまだなんとも言えない、との返事。
今まさに、また彼が生死をさまよってる…。
「……っ」
「ちょ、大丈夫?」
そうバイト仲間に声をかけられ、心配をかけまいと笑って見せるが無理して笑ってるようにしか見えない、と一刀両断されてしまった。
「顔、真っ青だよ。今暇だし休んどきな」
「だい、じょーぶ…」
「大丈夫じゃないから言ってるんだよ?」
そう言われ椅子に座った瞬間、涙が溢れてきた。
お願い、死なないで。生きていて。
お願いだから…ひとりにしないで…───