『あ?あー…今から家もどっから待ってろ』
ぶちっと一方的に切られる通話。
は?家戻る?なんで?今日仕事なんじゃなかったの?
謎は深まる一方で、でも何か浮かぶわけじゃないからただただ首を傾げる。
「なんなんだろう…。体調でも悪かったのかな」
でも朝そんな雰囲気はなかったし…。あ、でもご飯食べてるときちょっとそわそわしてたなあ…。
ただのヤニ切れだと思ってたけど…。
それから彼が帰って来るまでずっと考えてみたけれど、なにも思いつかなかった。
「ただいまー」
「あっ」
玄関のドアがガチャっとあいて、彼が顔をのぞかせる。
「おかえり!……って何その格好!?」
帰ってきた彼の服装は作業着から、なぜかスーツ姿に変わっていた。

