口元を押さえて、少し顔を赤くすればひなはきょとんとしたあとくすっと笑った。




「かわいいね、なぎさくん」


「……嬉しくねえよくそひな」




そう言ってひなの唇を奪った。


───そして後日。




「おーやっとか。くそへたれ野郎も卒業かぁ」




ゆうに報告すればこんな風に返ってきた。




「いやもう…ゆうくんのおかげっス。感謝してるっス」


「だろう?オレになんか奢れよ、脱童貞野郎のなぎさくんよ」


「あああああやっぱオレお前嫌いだあああ!!!!」


「ええ〜?オレは大好きだよ」




何も嬉しくねえし気色わりーよ。




「なになに?どうしたの?」


「ひなこ、おめでとうな。なぎさに喰われないようにな」


「へ?喰われ…?」


「純粋なオレの天使に変なこと教え込むんじゃねえ!くそゆう!!」




オレの天使は今日もめっちゃかわいいです。





-END-