オレにはかわいいかわいい幼なじみがいる。小さい頃からずっと一緒で、奇跡なことに誕生日まで同じ。




「…ひな、いい加減うざいんだけど?」


「っひ、ごっ、ごめんなさいい!」




でもそんなかわいい幼なじみにもたくさん欠点はあって…。


まず第一に、すんごいどじっこ。




「わあっ」


「……」




何も無いところで転んで、オレの腕にしがみつくひな。ぶっちゃけかわいすぎて鼻血出そうなんだけど…。


でもオレはそんなひなにああいう風にしか声をかけてやれない。




「もうなぎさ。そんな言い方ないだろ。ひなこ大丈夫か?」


「う、うん…ごめんなさい」


「………」




そこさ、オレが言うところじゃん?