「ん〜…でもまあ、すきじゃなかったら一緒にいないと思うし告白されても嬉しくないと思う」
「…やっぱ脈アリなんだー!」
ひなちゃん…、ちゃんと告白ってわかっててあの返事をいつも返してたの…?
「なーくんのこと、すきだよちゃんと。でも…」
「でも?」
「なーくん、すきって言うだけで付き合ってとは言わないから」
「……それで付き合ってって、言われたら?」
「さあ?」
そういってひなちゃんはクスクスと笑って誤摩化していた。
確かに…僕はいつも「すき」って言うだけで「付き合ってほしい」とは一度も言わなかった。
僕が、どこかでそれ以上を望んでいなかったからからかもしれない。
でもこれで僕の決心もついた。
「───ひなちゃん!」
昼休み、ひなちゃんをお昼に誘い屋上で一緒にご飯を食べることに。