そう言って僕の隣の席に座り、ニコニコと僕の顔を見つめる。


…黙ってたら、かわいいんだけどな。




「コーヒー飲んだらほかってくるから言ってね!」


「…いいよ、自分で捨てるから」


「なぎくんは勉強に励んでていいから!」


「いや違うよ。お前捨てると見せかけて持って帰るからやなんだよ」


「なんでバレてるの!?」




心底驚いた顔をしてわなわなと震えてる陽菜。


お前の考えてることなんて丸わかりなんだよ。ほんと変な女だなこいつ…。


どこで育て方を間違えられたんだよ…。




「捨てないでー!」


「…こんなもん取っといてどーすんの。ほんとに変態だよ?」




「それも含めて私のことすきだから、付き合ってるんじゃないの?」