「はな、してよ…!」


「ごめん、ひな」




やだ…!ずっとずっと、心配させられて、入院するたびにまたなぎが…、って思うあたしの気持ちなんて知らないで…!




「度が過ぎた」


「離して…っ」


「俺、ひなのために頑張ったんだよ」


「え…?」


「ひなを、ひとりにしたくなかったから」




また、そんな冗談…。


そう思っているとくるりとなぎの方に体を向かせられる。




「すきだよ、ひな」


「…っ!?」




す、き…。えっ、なぎが…あたしを……?




「すき……?」


「うん」