「お前は自分を過小評価しすぎだ。もっと自分を大事にしろ。お前を必要としてる人間はたくさんいんだよ。
俺だってその一人だ。皆、誰がよくて誰が悪いかの見分けくらいつけられる。
お前が本当に悪かったら俺の前に翔司さんが親として、組長として怒るだろうよ」
少し悲しげにそう言う豪毅に涙が出そうになる。
「でも、あいつらは私を悪者にした」
あいつらってのは蒼龍のこと。
豪毅がそんな風に言ってくれるのは嬉しいけど、あいつらは全て私のせいにした。
「それはあいつらの絆ってのが薄っぺらかっただけだ。
いろいろ調べた結果、幹部たちの親は全員、柴田か香川に関係してた。恐らく権力振りかざして従えてたんだよ。柴田竜也は。
そんなもんに、友情もクソもねぇ」
そう吐き捨てると、私の顔をぐっと近づけておでことおでこを合わせた。

