「笑華、ごめんね。ずっと悩ませて」 「……」 いつもなら苦しいくらいに抱きしめてくるのに、笑華は何もしない。 「私、笑華に甘えてた。笑華といると、私はしゃべらなくても楽しめるから。笑華の明るさの裏に、そんな思いがあるなんて考えもしなかった。私の方こそ、親友失格でしょ?」 そう言うと、笑華は少し目を見開いた。 「私、莉帆の親友でいる資格あるの…?」