「蒼龍を追い出されてうちに来た莉帆を見た時、驚きと恐怖に襲われた。光を失った目、ボロボロの体。私はまた救えなかったって思ったの」




初めて聞く、笑華の本音。





ここにいる誰もが、笑華の話に耳を傾けている。





「こんなんで莉帆の親友なんて言えるのか。いや、そもそも親友だったのかって思った。でも、私は莉帆のことを親友って思ってるから、少しでも莉帆の感情が戻るように明るくいようって決めたの」




拳をきつく握り締める笑華。