「父さんたちでもわからないなんて有り得ねぇだろ。どうやって隠してたんだ」 蓮司さんが困惑しながら本条に聞く。 「…私たちが隠していたのは莉帆とある人が過ごした時間だけ。私が軽々と話せることじゃない」 そう言うと、本条は病室を出て行った。 「俺が様子見てくるよ」 恭弥も、本条を追いかけて病室を出て行った。