真愛 【絶賛スランプ中】



「壊すの。こいつのせいであの人は居なくなったんだから」




そう言って私を見下ろす美琴の目は狂気に染まっていた。



「あのね、莉帆ちゃん。あたしにはね、婚約者がいたの。あたしよりも年上でね。強くて、かっこよくて、優しい人。政略結婚だけど、あたしは完全にその人に溺れたの」




私を見下ろしたまま、淡々と話す。




「でもね。その人はあたしのことを見てくれなかった。婚約者のあたしがいるのに、ほかの女と付き合ってた。あたしには見せない表情を、その女には見せてた。愛想笑いじゃなくて、本当の笑顔を」