いや、待て
姫ってなんだまず。
どっかの国のお姫様?
じゃあ、神崎くんは王子?
…現実を見よう。
『あの、姫ってなんのことですか?』
と、恐る恐る聞いてみると神崎くんが
「俺らは暴走族だ。
蘭蝶〈らんちょう〉っていう一応ここらじゃ一番強い。」
と答えた。
暴走族…
って喧嘩ばっかりしてる人たちのことだよね。
「で、姫ってのは総長の女っていう意味。つまりあなたは、流希の女になったということです。」
と、姫の意味を教えてくれた飯島さん。
『えーっと
お断りします』
「無理」
とりあえず、神崎くんの女っていうのは納得がいかないので断ると
光の速さでそれも断られた。
「お前に拒否権ない。
どうせ行くとこねえんだったら、俺の隣にいろ」
まあ、なんと強引な。
でもこの人はきっと優しい人なんだ。
私に居場所をくれようとしている。
『わかりました…、姫になります』
なら、その居場所を
信じて
あなたのそばにいよう。
