「何で秘密なの?」 「えーっと...」 よく考えればなんでだろう... 「先輩は、学校のたった一人の王子様で私はたくさんいるこの学校の生徒の一人に過ぎないから...かな」 「変な理由ね」 私にそんなこと言わないでよ...! そりゃあ、表に出して言えたらいいけど。 それができないから困っているのだよ! 私は大きなため息をついた。