中学になってもそれは続いていた。 「千尋ちゃんの事信じてたのに…」 「うっわ、ゆゆ1人かわいそー!!」 噂は次から次へと広まる。 教室に響く他人の悪口や影口は雑音に過ぎなかった。 耳鳴りがする。 「ねぇねぇ…夕日くんって…―――」 「うわまじ!?」 つまんないよ。楽しくないよ。 噂なんか嫌だ。