悪魔の微笑み【短編】

ドンドンドンドン…


私が幸せになるのを遮るかのように廊下から走る音が聞こえた。

案の定、私たちがいる教室の前で足が止まった。

ガラガラガラ…

誰かが扉を開ける。

私と歩は、扉のほうを見つめ息をのんだ。