「あゆみ…」

私は微笑んで言った。

「あゆみがなんともなくてよかったぁ…」

歩は、涙を浮かべて言った。

「私…千夏にひどいことしてたんだょ?なんで…なんで私を助けたんだょぉ…」

「だって…歩はただ1人の親友だもん…」


歩は私に背を向けてわんわん泣いた。

夕日が部屋を赤く染め、2人を暖かく包んだ。