「わかったらしっか反省せぇ」
「い゛っ!?」
恐怖に全身が強張ったのと同時に激しい痛みが首筋に走った。
吸われた感触じゃない。
甘噛みなんて可愛い表現とはほど遠いくらい、明らかに歯が肉に食い込んでる。
「いきなり何をするんですかっ!」
今絶対本気で噛んだ!!
直後、漸く解放された私は直ぐ様飛び起き吠えた。
あまりの痛さにちょっぴり涙目だ。
「注意してやっとる言うたやろ。それともなんや、なんか別のコトされる思た?」
「違っ!」
……うくないけど!
唇を舐めながらにやにやと笑うそいつに一気に顔が熱くなる。
腹立つ! 腹立つ! 腹立つー!!
あんなことをしておいて何が注意ですか!
そんな言葉が今にも飛び出しそうだったけど、よくよく考えたら確かにさっきそんなことを言われた気がして言えなくなった。
ジンジンと痛む首を掌で押さえ奥歯を噛み締める。
怒りと恥ずかしさが腹の中で渦を巻いて、堪らずもう片方の腕が震えた。
やっぱりこいつは人の感情を逆撫でするのが一等級だ。
睨む私を尻目に、山崎は一度立ち上がってはだけていた寝間着を整えると、再び私の前にしゃがみこむ。


