飼い猫と、番犬。【完結】


唯一着物に隠れて見えないそこ。


沖田が痛みに耐えてまで必死に隠そうとしていた理由は一つしかない。


脱がないと見えないからだ。



「大丈夫だって言ってるでしょう!」

「ちょい診るだけや、観念せぇ」

「っ、やあ」



そーゆーのが無駄にやらしいねんぞ自分。


体重を掛けないようにしつつも腹に跨がる俺の下で、じたばたと身を捩る沖田。


女を襲う気分を存分に味わいさせられながらそいつの衿の合わせに手を掛けて、襦袢ごと一気に広げる。


片手しか使えない状況でなんとか腰まで開いたそこにあったのは、さらしの巻かれた細い体。


その脇腹、帯の上辺りで肌が赤子の頭程の大きさでくっきりと赤黒く変色していた。



「……ちょい痛いで」


鍼医の父の知識がこういう時に役に立つ。


あばら骨から伝い下ろした指に少しだけ力を籠めて中を探る。


微かに体を縮こめ歯を食い縛る沖田からは時折苦し気な声が漏れたが、その反応と手に伝わる感触から、特に大事には至っていないだろう事が推測された。



「見た目程大したことはなさそうやな。ま、一応二、三日は様子見さしてもらうで」


腹から手を離せば沖田の体から力が抜ける。


呼吸を止めていたのか、何度か吸って吐いてを繰り返したそいつは、痛みと羞恥に潤んだ目でキッと俺を睨み付けてくる。



「だから大丈夫だといったでしょう。さっさと退いてくださいっ」