次の日学校について、私が教室に入ろうとした時。

「なあ、ちょっと」

手首をつかまれた。

「え、なに?」

「放課後、教室でずっと待ってろよ」

そういって藤野君はスタスタと教室に入っていった。


え?
どういうこと?

だって、いつも帰ってるじゃん。
その時じゃダメなの?

まあ、いいか。
今日も部活オフだし。


「おはよう美夏ー!」

綾莉が嬉しそうな顔をしている。

さては…
「綾莉、いいことあったの??」

「村岡に告られた!」

私に耳打ちしてきた村岡の耳は、真っ赤に染まっていた。


「よかったじゃん綾莉!」

思わず大声で叫んでしまった私。
しーっ!って綾莉が恥ずかしそうに言った。