村岡…君?
「えぇー!?」
「しーっ!またうるさいって言われるでしょ!?」
あっ…
「お客様、もう少しお静かにお願いします。」
あーあー。
またやっちゃったよー。
綾莉と二人で目を合わせて、クスッと笑う。
こんな時間が、好きなんだ…
「私だけ好きな人いうのは不平等だよねー?美夏ー?」
「____藤野君のことが、好きなのかな…私。」
うん、きっとそうだ。
授業中にメモしてた時も、すごく楽しかったし、胸が苦しかった。
やっぱり、そういう事なのかな…
「だけどね?メモでサッカー部に戻るって伝えた時、返事がなかったの。
いつもなら、そっか。とか言ってくれるのに…」
「ははーん!なるほどねー!
私はわかったよ、どうして返事しなかったのか!」
え!?
どうしてだろう…
最近、私にはよくわからないのに綾莉は簡単に理解する事が多いんだよなぁー。
「まあ言わないけどねー!
言ってしまったら美夏が答えを探せなくなるからね。」
えー?
どういうこと?
ますますよく分からない…

