私はやっぱり、このままは嫌だ。

ちゃんと部活のみんなに謝って、今までみたいにマネージャーやりたい!


《部活、行きたい。みんなに謝って、今まで通りマネージャーしたい》

先生にばれないように後ろに回す。

今頃読んでるかな…?

また、紙を開く音がする。
…だけど、何かを書く音はしない。

次に聞こえたのは、藤野君の寝息。

もしかしたら、私のことどうでもよくなったのかな…
せっかく仲良くなれたけど、もう一緒に帰れなくなっちゃうから。


授業が終わって、後ろを振り返ってもまた藤野君は寝ている。
机をトントンと叩いたら、眠そうな顔でこっちを向いた。

_____っ…。


なんか、顔が熱くなってきた。

なんだろう、これ…?


「あ、もう授業終わったのか」

そう言った藤野君は、ありがとな。の言葉を残して教室を出て行った。


誰もいない藤野君の椅子を見る。
体中に熱がこもっている。

これは、なんなの…?