「…そうか、そうだったんだね」
今、綾莉にすべて話し終えたところ。
目の前には、10分前に運ばれてきたパフェがある。
そのパフェのアイスはもう溶け始めていて、カップも結露している。
あまり口にしていないパフェ…
「もう、私ふっきれた」
もう、決めた。
松田君とは部活の仲間。それだけなんだ。
私が松田君を好きだったことは心に閉まうんだ。
再び心が動いてしまう前にしっかり鍵をかけておこう…
そう誓った。
「そっか! 良かった、笑ってくれてっ!」
そう言って私のほっぺたをつねった綾莉。
「綾莉はどうしてそんなに優しいの?」
「そんなの、心が宇宙よりも広いからに決まってるでしょー?」
「…前言撤回。」
「「あははは…!」」
笑った後、店員さんに静かにしてと言われて、お店を出た。
綾莉と過ごす時間は早いもので、もう7時近く。

