雨上がりの虹空



私は、空月 美夏(そらつき みか)。

今日から高校一年生。


「美夏、おはよ!」

「綾莉ー! おはよう!」


城田 綾莉(しろた あやり)は、私の小学生からの友達。

学力も同じくらいで、偶然志望校が同じだった私達は二人揃ってこの桜ヶ丘高校に合格した。


家も近所で、家族ぐるみの付き合いな私達。

今まで九年間、ずっと一緒にいた。

たとえクラスが違っても、ギクシャクすることがなかった私達は
本当の友達。


私が本当の友達と呼べる存在は、綾莉くらい。


「そうそう!
 綾莉はさ、高校もテニス続けるの?」

「うん、続けるつもり!
 美夏は?」

「私は吹奏楽やめて、サッカー部のマネージャーすることにしたの」


実は私、中学の頃吹奏楽部だった。


大好きなマレットとかスティックとかを持って、いつも部活を頑張っていたんだけど…


「え、そーなの?
 てっきり続けるのかと…
 どうして急にやめることになったの?」

「新しいことにもチャレンジしたいし。
 それに、手首の問題もあるし」


私が中学二年の頃、体育の授業で手首を怪我したのがきっかけで
思うように手首が動かなくなった。

日常生活には問題ないけど、手首が命である打楽器には、それがかなりキツかった。