「先輩、僕のこと好きなんですか?」






僕は先輩が先輩らしく生きてくれれば

ほかに何も望みませんよ。







「うん。好きだよ」






“ 告白の時と
仲直りの時と結婚するときだけでいい”







「僕も先輩が好きです
だから付き合いませんか?」






花火の音が少し近づいたような
そんな気がした。



黒いキャンパスは
花火でさっきより華やかで





「花の…話…っ…聞いても
好きでいてくれてるの…?ひっく…」





むしろ守りたくなるだけですよ。






「その事より、好きってことが
大切なんじゃないですか?」







そう言うとさっきまで泣いてたのが

嘘かのように先輩は笑顔でうなずいた。








言葉が信じられないなら
何十年とかけて
ずっと一緒だって感じてもらうだけです。









「あ…!!!はしまき食べてない!!!」











こんなときでも先輩は先輩らしい。


でも、そう言うところが

好きなんですよね。




それに花火見にここへ来たのに

花火が終わったことに気づいてない?