「ねぇ、ちょっと!」
「あ?なんだよ」
先輩から少し離れた所で止まった海渡は、私の声にあからさまに苛立った返事をする。
「いや...あ、せ、先約ってなに?せっかく先輩が誘ってくれたのに...」
私は何も悪くないのに、何故か妙に態度が小さくなってしまう。
しかし、海渡は私の答えに更に苛立った態度を見せた。
「はぁ?お前それマジで言ってんの?」
「だ...だって、わ、わかんないもん...」
焦った...こんなに怒ってる海渡は初めてかもしれない。
でも、悪いのは確かに私だった。
「お前、今週の土曜って何日かわかってる?何の日かわかってんのかよ?」
「今週の土曜は28日だけど......あっ」
4月28日。それは私の誕生日だ。
私と海渡の誕生日はいつも、お互いの家族とパーティーをする。私ってばそれ忘れてるなんて...!
...でもさ...私だってもう中2だし、彼氏に誘われたんだったらそっちに行ってもいいんじゃ...そう思ったけど...
「まぁでも...俺達もそろそろそんな歳じゃないしな...今年は普通に石田とか龍人でも呼んで遊ぶか?」
突然の提案。龍人っていうのは藤村龍人、栞の彼氏!
それはとても楽しそうなものだった。誕生日を海渡と過ごさないって、何だかすごい違和感があるし。
先輩には悪いけど、きっと誕生日と知らず思いつきで誘ったんだろうから、また行けばいいよね!
「うん...そーだね!そうしよう!」
私が笑ってそう言うと、海渡も笑った。
「あ?なんだよ」
先輩から少し離れた所で止まった海渡は、私の声にあからさまに苛立った返事をする。
「いや...あ、せ、先約ってなに?せっかく先輩が誘ってくれたのに...」
私は何も悪くないのに、何故か妙に態度が小さくなってしまう。
しかし、海渡は私の答えに更に苛立った態度を見せた。
「はぁ?お前それマジで言ってんの?」
「だ...だって、わ、わかんないもん...」
焦った...こんなに怒ってる海渡は初めてかもしれない。
でも、悪いのは確かに私だった。
「お前、今週の土曜って何日かわかってる?何の日かわかってんのかよ?」
「今週の土曜は28日だけど......あっ」
4月28日。それは私の誕生日だ。
私と海渡の誕生日はいつも、お互いの家族とパーティーをする。私ってばそれ忘れてるなんて...!
...でもさ...私だってもう中2だし、彼氏に誘われたんだったらそっちに行ってもいいんじゃ...そう思ったけど...
「まぁでも...俺達もそろそろそんな歳じゃないしな...今年は普通に石田とか龍人でも呼んで遊ぶか?」
突然の提案。龍人っていうのは藤村龍人、栞の彼氏!
それはとても楽しそうなものだった。誕生日を海渡と過ごさないって、何だかすごい違和感があるし。
先輩には悪いけど、きっと誕生日と知らず思いつきで誘ったんだろうから、また行けばいいよね!
「うん...そーだね!そうしよう!」
私が笑ってそう言うと、海渡も笑った。

