あれから、何もなかったように

「花町!リスト、まとめておいて!」


「はい。期限は?」

「午前の集計と深夜分を合わせるから
13時だ!遅れは許さない!」

「承知しました。」

私はデスクに座りパソコンを
起動させた。
今朝から、あまり食欲が無くて
スープだけで済ませていた。

「みさき!ランチ、行こう?」
「あっ…ごめん。まだ、終わらないから
きりのいいとこまでやってからにするよ
先に行って。」

「わかった。待ってるね。」

「うん、ありがとう!」

スタッフが次々とランチに外出して行った。

私は、持って来たボトルから、コーヒーを一口飲んだ。
「もう少し…。」
あれ??なんだか頭痛い…。
デスク周りのケースから、
ミントのキャンディーを口に入れて
キーボードをたたいた。

画面の文字が揺れている??

目をこすり、また、画面を見た。

グラっと揺れた身体…。

バタン、激しい音が…。

何か聞こえてる…。

意識が飛んだ。