僕は今日、私立桜庭学園に入学する。


起きて制服に着替え、気合を入れつつリビングに向かった。

リビングでは、母が朝食の準備を済ませて待っていた。


何の変哲もない一般の家庭の朝である。






この一点を除けば...。











「この日が来たわね!頑張りなさい!なんてったって男子校だからね。襲われないように気を付けなさいよ!」

「馬鹿言わないでよ。そんな奇特な人いるわけないでしょ?まぁでも気を付けるよ、僕は女だからね」






そう、僕は『女』で『男子校』に入学する。