兄貴がイケメンすぎる件


俺は早月にそう言うと、早速再生ボタンを押した。

っつか、こういうDVDを早月と観るって、何だか意外だな。

早月は俺と同じでDVDの内容に最初はワクワクしていたけど、いざ映像が流れ始めると、そのうち呟くように言った。


「…なんか、アレだね」

「うん?」

「この女の子…世奈ちゃんに似てない?」

「!」


俺はその言葉を聞くと、ちょっとびっくりして早月を見遣る。

でも、早月がそう言うのも無理はない。

実際俺だってこのDVDを借りた時、なんとなく早月と同じことを思っていたんだ。

俺がなんとなく早月を見遣ると、そいつは納得のいかないような顔をして俺を見ていた。


「…相沢さん。きみ、まさかこの子が世奈ちゃんに似てるからって借り、」

「っ、ちげぇよ!借りたのが、たまたま世奈に似てたんだよ!っつか世奈の方が実際もっとこう…可愛いだろ!」

「そりゃそうだよ!ってかそういうことじゃなくて、君のことだからどーせこの子を世奈ちゃんに重ねて観てるに決まってるよ!やめてよもう!」

早月はそう言うと、せっかく観てるのに、俺の目を隠そうとする。

けど、そんなことはさせない。

っつか心外だな。そんなことを思われてるとは。

……いや、否定はできないんだけどね。


だから俺は、そんな早月に言った。