なんと。 今度は、言い返そうとしたはずが、その言葉を大人になって呑み込んだ。 そして、健がそのままカフェを出ていくから。 そんな意外すぎる様子の健の背中を見つめながら、世奈が呟くように言った。 「…はぁ」 「…」 「……また言っちゃった」 …ほんま、素直やないなぁ二人とも。 世奈は世奈で、傷つくのが怖いねや。 俺はそんな世奈の頭を優しく撫でると、やがて仕事に戻った。 【成長/おまけ②】 (っつかお前ほんま口悪すぎんで) (…だってああでも言わないと、また傷つくの嫌なんだもん)