けど、俺がそんな二人に半ば呆れていると…
「……勇斗くん、これアイスコーヒー代」
「え、別にええのに。っつかもう帰るん?」
「当たり前。世奈が悪寒がするって言うから」
「…」
健が、ふいに椅子から立ち上がってそう言った。
そんな俺の手の上には、300円のアイスコーヒー代。
するとそんな健の言葉を聞いた世奈が、嬉しそうに言う。
「そうそう、あんたは早く帰った方がいいよ。大チュキなママがあったか~い料理を作って待ってるからね」
そう言って、しっしっ、と。
右手で健を追い払う仕草をする世奈。
…我が妹ながらほんっまに口が悪いな。
世奈の言葉に、俺がそう思って頭を抱えていると…
「っ…お前な、」
健が、次の瞬間世奈にまた言い返そうと、口を開いた。
ああ、また喧嘩や。
しかしそう思っていると…
「っ……やっぱ何でもない」

