兄貴がイケメンすぎる件


…………


翔太 side


「…ふー、」



寝室に世奈ちゃんを残して、僕は独りリビングに戻った。

腕には、あったかい毛布。

リビングのソファーまで足を運ばせると、僕はその上に横になった。


スマホを近くのテーブルの上に置いて、おやすみなさい、と静かに目を瞑る。

……だけど、瞑ると瞼の裏に浮かぶのは、さっきベッドの上で見た世奈ちゃんの泣き顔。

僕は正直、世奈ちゃんにやっと触れられることが嬉しかったけれど………世奈ちゃんは明らかに無理して我慢してた。

本当は怖いとか恥ずかしいとか、あったかもしれないのに…ああいうふうに黙って泣きながら耐えられると、本当に僕も辛い。


……傷つけたかな。

だけど、傷つけたくないっていう思いと同時にまた溢れ出すのは、それでも世奈ちゃんのことが大好きだから触れたいと思う僕の心。


僕は深くため息を吐くと、くよくよ考えてたって仕方ない、と今日はもうこのまま寝ることにした。


……しかし。



「…?」



その時。

僕が再び目を瞑ったその直後…こんな夜中に、僕のスマホが突然短い音を立てた。



………結菜からラインだ。