そう思っていたら、また翔太が言った。
「…言ったでしょ?僕、世奈ちゃんに無理強いはしたくないんだよ。
世奈ちゃんのことが本気で大切だから、ちゃんと同意のもとがいいの。だから、世奈ちゃんがそうやって泣くなら僕もしたくない」
翔太はそう言うと、あたしの頭に手を遣って…「だから、今日はもう寝よう」とあたしの上から体を退かす。
「…ごめん」
「謝る必要はないよ。でも僕も、ごめんね。怖い思いさせて」
そして、やっぱり今日もあたしの気持ちを優先させてくれた翔太にあたしが謝ると…翔太がそう言った。
…凄く大事にされてる。
翔太は凄くあたしのことを大事にしてくれてる。それは苦しいくらいに伝わるんだ。
でも…あたしは?
あたしの気持ち、翔太にはどんなふうに伝わってるんだろ。っていうかそもそも、ちゃんと伝わってるのかな…。
あたしがそう思って不安でいると、そのうち翔太が寝室のドアまで足を運んで、言った。
「じゃあ、世奈ちゃんおやすみ」
「!」
「…今日はやっぱり、別々で寝ようね」
「……うん。おやすみなさい」
翔太の言葉にあたしがそう言うと、やがて翔太はあたしを寝室のベッドに残してこの場を後にした。
…翔太が住むこのマンションの部屋には、他にベッドなんてないはず。ソファーにでも寝るのかな。
………また、翔太に我慢させちゃった…。

