その声に頷くと、あたしは早速お風呂に入る準備をする。
その間にも結菜さんからの返信が来て、画面に表示されてある“大丈夫ですよ”の文字に少しだけ安堵した。
…うん。やっぱり、翔太のためだから頑張んなきゃね。
そう思いつつ、スマホの画面を消してお風呂場に向かおうとすると…
「…誰かから、ライン?」
「え、」
ふいに翔太が、そんなあたしを呼びとめるようにそう言った。
その何気ない声にあたしが振り向くと、そこには少し不安げな顔をした翔太がいて…。
あたしはそんな翔太と目が合うと、笑って言う。
「ああ、あの…兄貴から!兄貴からのラインだよ」
「…」
「今日はさ、美桜のところに泊りに行くって言ってあるの。兄貴、ああ見えて結構心配性だから」
「…そう、なんだ」
「だから、全然心配しなくても大丈夫だよ」
あたしはそう言うと、「じゃあ入ってくるね」とリビングを後にする。
…結菜さんからのライン、とは言えない。
翔太にバレたくないから、完全に秘密にしてなきゃ。
翔太が心配する気持ちはわからなくもないけど、もう少し我慢してもらおう………。

