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その夜。
翔太に「泊まりにおいでよ」と言われていた今日、あたしは夜翔太のマンションに来ていた。
バイト探しからいったん自分のマンションに帰って、
兄貴には「美桜のところに泊りに行く」と嘘を吐いた。
翔太のマンションに泊りに来るのは、久しぶり。
夕方にここにやって来たら、翔太はプリンを作ってくれていた。
そして、夕飯のカレーも一緒に作って、あたしは翔太がお風呂に入っている間に、
明日のバイトの事でこっそり結菜さんと連絡をとる。
初めてのバイトだし少し不安もあって、心配事もいっぱいなのだ。
…本当に、学校の許可すら無くて…大丈夫なのかな。
あたしがそんなことを思いながら、結菜さんと連絡をとっていると…
「せーなーちゃーん。上がったよー」
「…あ、うん」
その時、ようやく翔太がお風呂場から出てきた。

