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…バイト先が決まってしまった。
しかも結構、良い話。
あれから、結菜さんが紹介してくれたバイトをすることにしたあたしは、
結菜さんが実際にその場で電話してくれたおかげで、バイトの日が週末明けの夕方だとすぐに決まった。
本当にこれだけでもうバイトが始まるのかと聞いたら、結菜さんは「楽なバイトですから」と言ってニッコリ笑っていた。
そして、今はその帰り道。
もういらなくなった履歴書を折りたたむと、あたしは浮かれ気分でマンションまでの道を歩く。
…初めてのバイト。
どんな感じなんだろう。
上手く出来れば…いいな。
そう思いながら、しばらく歩いていたら…
「…あ、健!」
「?」
その時、あたしは偶然部活帰りの健と出くわした。
「今から帰り?部活だったの?」
「うん。世奈は?」
「あたしはー…あっ!」
「?」

