あたしがそう聞くと、結菜さんが隣で言う。
「んー、簡単なバイトですよ。履歴書や面接も必要ないし、ただ男の人と話すだけなんです」
「…話す?」
「はい。何を話してもいいんですよ。ただ、楽しく雑談をするだけのバイトなんで」
結菜さんはそう言うと、「良いバイトだと思いませんか?」と可愛らしく首を傾げてくる。
でもその話に、まだ半信半疑なあたし。
「それって…本当に雑談をするだけの…安全なバイト?」
「はい、もちろん。あたしの友達もやってるんですけど、ちなみ一回逢うごとに…」
「…?」
結菜さんはそう言って、ふいにあたしの耳元に口を寄せると…
「…───万くらい貰えるみたいですよ」
「!!」
そう言って、お給料のことも教えてくれた。
「世奈さん、バイトとかって初めてなんですか?」
「うん」
「だったらこれはおすすめですよ。何ならあたしから紹介しましょうか?」
そして、結菜さんがそう言うから、あたしは予想外の良い話に…
「うん、お願い!」
…と、即頷いてしまった…。

