兄貴がイケメンすぎる件


健はあたしの言葉を遮ると、あっさりそう言った。



「えぇー!!そんなっ…ちょっとは考えてくれたっていいでしょ!?」



そしてそんな健にあたしが不満いっぱいでそう言うと、健が言う。



「無理無理。っつか、俺が何言っても勇斗くんは許してくんないよ」

「そんなの言ってみなきゃ…」

「わかるよ。勇斗くんはシスコンだから、世奈のこと本気で心配してる上での反対だと思うし」

「…、」



健はそう言うと、その言葉に黙り込むあたしの横顔を見遣る。


…心配……まぁ、それはなんとなくわかってはいる。

でも、そう言われたってあたしは…。


すると、あたしがそんなことを思っていたら、そのうち健がふいにその場を立ち上がって言った。



「…っし。っつかもう話いい?俺教室戻るよ」

「…うん。ありがと」

「あんま変なことすんじゃねーぞ」

「…、」



健はあたしにそう言うと、本当に屋上を後にして教室に戻っていく。

その背中を見送ったあとは、あたしはまた一つ空に向かってため息を吐いた…。